なぜ夜に花を咲かせるのでしょうか?
受粉のための花粉を運んでくれる昆虫の中には、安全な夜に活動する種類があります。
夕方暗くなって活動する「ガ」を誘うために花を咲かせます。
天王森の周りで見つけた花を紹介します。
カラスウリの実
おおきさは5〜7cm大
夏の夕方5時過ぎから、レースのような花を咲かせる植物です。 繊細なレースはカラスウリ。
秋になるとオレンジ色の実をつけて、リース飾りによく使われる植物です。
不思議な感じの花で、夏になると見たいと思うのですが、最近林の縁や、竹林の周りは綺麗にかられてしまい、なかなか見つけることができなくなりました。
それでも天王森の周りとか、鷺舞橋付近、和泉川沿いを夜歩くと見つかるかもしれません。
もう少し太いレース糸で編んだ感じの花は、キカラスウリです。こちらの実はカラスウリより大きく、根から採取されるデンプンは「天花粉テンカフン」と呼ばれ、あせもなどの薬や白粉オシロイとして利用されてきました。昭和世代の方は天花粉知っていますよね。
こちらの方は俣野公園の周りなどによく見かけます。
朝にはしぼんでしまうカラスウリと違い、午前中ならなんとか花を見ることができます。
キカラスウリ
大きさは10cm大
待宵草マツヨイグサは字のとおり、宵を待って咲き、朝にはしぼむといわれます。
幕末の頃、南米から持ち込まれ野生化しました。
茎は高さ30〜90cm、花は4cm大、しぼんだ花は、
黄赤色になります。
よく月見草とも言われていますが、月見草は白い花で明け方には薄いピンク色になります。(以前、野の花苑でも咲いていましたが、今残念ながらありません)
夜咲くマツヨイグサの仲間はこのほかに
オオマツヨイグサ 茎 高さ80〜150cm
花 直径6〜8cm
メマツヨイグサ 茎 高さ30〜150cm
花 4cm
コマツヨイグサ 茎は地面を這っている
河原や海岸近くの草地で生息
花 1cm