館の裏庭に池があります。公園では通称「大池」と呼び、 せせらぎから流れ込む湧水が良い景観を作っていました。
公園が斜面地であるため、山からの土や遊歩道に撒いた砂
などが流れ込み、ここ数年、池というより湿地帯のようになっていました。
そこで、公園のアドバイザー NPO法人「Dream eggs ゆめたま」の相川さんに、大池の生物調査とかいぼりをお願いしました。
2月14日から3月6日まで相川さんと若者たちが調査、泥上げと頑張ってくれました。揚げた泥の始末は、土が減って来た竹林へ運び、枯葉と藁の刻んだものと混ぜ合わせ、ボランティアも手伝い、かさ上げしました。
左の写真は作業前の土砂が見えている大池です。
生物を調査しながら、すくい上げたカワニナはせせらぎ上流へ放流し、外来種のアメリカザリガニと変わりヌマエビは
駆除しました。
オニヤンマやシオカラトンボ、ヤマサナエなどのヤゴや、カゲロウやカワゲラなどの水生昆虫もたくさん見つかりました。
泥上げ 泥の水分をタモ網で切り、バケツに入れる。
バケツからトロ船ヘ泥を移動して、一輪車で竹林へ。
事前に裁断し、敷き詰めたワラの上に泥を下ろし、ワラと落ち葉を混ぜる。
せせらぎ整備 台風で折れた倒木をくわくわ森から搬出し、ボランティアも手伝い必要な大きさに裁断する。
倒木を土留めと、流れを変化させる杭として利用。玉石なども配置し、大池への直接的な流入を低減させます。
かいぼり作業が終了しました。水面に景色が映り、ゆるやかに湧水が流れていきます。
中央付近の水深は23cmにもなりました。
相川さんはじめ、ゆめたまスタッフの若者たち、天王森泉公園のボランティアさんありがとうございました。
おかげさまで涼やかな池が戻ってきました。お疲れ様でした!!