
今年の2月14日に作成した竹穂垣が、時間の経過とともに風情を増してきました。竹の枝が次第に茶色く枯れてきたことで、独特の趣が漂うようになりました。自然の色合いの変化は、里山ならではの美しさを引き立て、静かで落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
しかし、竹穂垣には、枝と枝の間に少し隙間ができてしまい、向こう側が見えるようになってきました。美観を損なわないように、先日竹林の間伐を行った際に取っておいた新しい枝を使って補修作業を行うことにしました。竹林から取っておいた間伐枝の中から、太さや長さが適切な枝を選びます。葉が枯れて枝が竹帚のようになった素材を使用することで、竹穂垣との調和を大切にします。次に新しい枝を差し込みます。新しい枝を慎重に竹穂垣に差し込み、隙間を埋めていきます。作業中も竹の自然な風合いが損なわれないよう、丁寧に行います。最後に全体を確認し、枝の配置やバランスを微調整します。あくまで自然な風合いを大切にし、無理に手を加えすぎないよう心がけました。
補修作業が完了すると、竹穂垣の風情がさらに深まったように感じました。竹垣は季節とともに変化していくため、定期的なメンテナンスが大切です。今回の補修で再び湧水の森全体に統一感が生まれ、竹林を眺める楽しみが一層増しました。今後も、竹垣の状態を見ながら自然と調和した里山作りを進めていきたいと思います。