11月下旬、秋がますます深まり、竹林もまた新しい季節の準備に追われています。この時期、竹林では大切な敷ワラ作業が行われます。刈り取った「ワラ」を田んぼから運び込み、地面一面に敷き詰める作業です。一見単純そうに見えますが、これが実に根気のいる大仕事です。
ワラを敷くことで、地面との間に空気の層を作り、土の湿度や温度を保ち、乾燥や冷えから守るだけでなく、土が硬くならないようにする役割も果たします。この細やかな配慮が、竹林を健康に保ち、良い竹の子を育てる秘訣です。
今日は6人のボランティアさんと一緒にこの作業を行いました。秋晴れの空の下、竹林の中にワラを運び込み、一束一束結びを解きながら丁寧に敷いていきます。最初は軽やかに見えた作業も、時間が経つにつれて全身にずっしりと疲労感が。けれども、「来春には立派な竹の子が育つように」と期待を胸に、みんな黙々とわらを敷き続けました。
地面がワラでびっしりと覆われた様子は、まるで金色の絨毯のようです。この風景を見ると、苦労も報われた気がします。作業が終わる頃には、みんな少し甘いものを食べながら満足げな表情を浮かべていました。
竹林の自然を守るための地道な作業は、竹の子たちが元気に育つための基礎づくりです。春には、敷ワラの上から元気な竹の子が顔を出してくれるのではないかと楽しみにしています。これからも竹林の四季折々の手入れを続け、素敵な自然の景観を守っていきたいと思います。
追伸、今年はあったかいのか、敷きワラの中で稲の芽が芽吹いていました!