11月30日(土)の午前中、天王森泉館の二階和室で「秋の恵みを生かして作るリースの会」が開催されました。窓から差し込む柔らかな光と静かな空気の中、集まったのは自然愛好家の若林さんを中心とした7名の皆さん。色とりどりの素材が並ぶ会場は、まるで秋の森そのものを切り取ったような美しい空間になっていました。
今回のリース作りのため、三か月前から準備が進められてきました。ヘクソカズラやヤシャブシ、カラスザンショウ、ガマズミ、トキリマメなど、秋らしい自然の素材を皆さんが丁寧に集め、乾燥や加工をして当日に備えました。素材にはそれぞれ違った表情があり、一つひとつがこの季節の恵みを感じさせるものばかりです。
参加者たちは、若林さんの説明に耳を傾けながら、それぞれの感性でリース作りに挑戦しました。「オキナワスズメウリをポイントにしてみようかな」「この葉っぱを少し斜めに配置したい」などと、相談したり笑い合ったりしながら、思い思いのデザインを形にしていきます。和室に広がる楽しげな声と、素材を手に取る音が心地よく響き渡りました。
約3時間の作業を経て完成したリースは、どれも個性豊かで魅力的な仕上がりです。あるリースは鮮やかな赤や黄の葉を大胆に配置し、秋の華やかさを表現。一方で、木の実や落ち着いたトーンの素材を組み合わせ、シックな雰囲気を醸し出した作品もありました。
若林さんの今までの作品は、公園玄関に飾られ、訪れる人々を温かく迎えています。玄関を彩るリースの数々は、まさに秋の風情を感じさせる景色となり、多くの方々の目を楽しませています。
リース作りの会に参加された方からは、「自然の素材を使っているから、どれも温かみがあって素敵」「自宅にこのリースが飾られると思うと嬉しい」という声が聞かれました。また、初めてリースを作ったという方も、「最初は難しそうだったけど、若林さんや皆さんのおかげで楽しく作れた」と満足そうに話していました。この「秋の恵みを生かして作るリースの会」は、自然と触れ合うことで季節を感じ、手を動かして形にする喜びを体験できる素晴らしい活動でした。
【材料】クリスマスホーリー、ツルウメモドキ、スギボックリ、ヘクソカズラ、オキナワスズメウリ、ヤシャブシ、タカサゴユリ、カラスウリ、ノイバラ、カラスザンショウ、モミジバフウ、トチ、ツバキ、ヤマノイモ、フヨウ、ガマズミ、アオツヅラフジ、トキリマメ、ヒマラヤスギ、クラブアップル、ヤナギ、ガウラ、フジ、ムラサキシキブ、松ボックリ 25種類。