冬の朝、天王森泉公園の野の花苑を目指して坂道を上ると、大池のほとりに大きなシモバシラが姿を現しました。この日は今年一番の寒気が来た特別な朝で、今まで見た中でも一番大きな霜柱(シモバシラ)が育っていたのです。
公園に来る途中、田んぼの一面が霜で覆われ、銀色に輝く風景は息を呑む美しさでした。急いで野の花苑に向かう途中、ひときわ目を引いたのが、このシモバシラでした。1年に数度しか出会えない(朝の気温が1〜2度、晴天、無風の条件と出来れば9時30分前)という、この自然の造形美に、思わず見とれてしまいました。
特にこの日のシモバシラは特別で、白銀色に輝くように見えるほどの大きさと美しさを誇っていました。地面からまっすぐに伸びる(約20~25センチ)その姿は、自然の神秘そのものです。この光景に触れることができたのは、本当に幸運なことでした。
寒い朝の散策は少し億劫になりがちですが、こんなにも美しい自然の瞬間に出会えると、その価値を改めて感じます。天王森泉公園の大池のほとりで育ったシモバシラは、冬の朝の贈り物のようでした。
ぜひ皆さんも、冬ならではの自然の風景を探しに足を運んでみてください。このシモバシラのような貴重な光景が、心を温かくしてくれるはずです。