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ガマズミの新緑

4月となり、山々の景色が移り変わる頃、ガマズミの新緑が目に鮮やかに映ります。山桜がその役目を終え、風に舞う花びらが春の終わりを告げるとき、ガマズミのギザギザした葉が一斉に芽吹き、力強い緑で山を彩ります。

 ガマズミは、日本の里山や林縁に自生する落葉低木で、春には新しい葉を生い茂らせ、秋には真っ赤な実をつけます。この季節、日差しを浴びて輝く若葉は、冬を越えた木々の生命力を感じさせるものです。

 天王森の裏庭を歩いていると、山桜の花びらが地面に敷き詰められ、まるで薄紅色の絨毯のよう。そのすぐそばで、みずみずしいガマズミの葉が芽吹く様子を目にすると、自然の営みの美しさに改めて心を打たれます。

山桜が氷雨に濡れて落ちるこの時期、ふと足を止めて、ガマズミの新緑を楽しんでみてはいかがでしょうか。