
山芍薬(ヤマシャクヤク)、儚くも美しい一日限りの花
本日、副会長から電話をいただきました。もしかすると、スタッフの方から連絡がいったのかもしれません。内容は、「山芍薬が開花した」との嬉しい知らせでした。
山芍薬は、なんと一日しか咲かないとても儚い花。その知らせを受け、急いで現地へと向かいました。外は強い風が吹いていましたが、その風にも負けず、撮影に臨みました。
咲いていたのは、たった一輪。純白の、まるで絹のような白い花。その姿は、気品と静けさを兼ね備え、まさに自然が見せてくれる一瞬の美でした。
昨日の夜には蕾がふくらみ始め、そして今日、たった一日の命を燃やすように咲いたその花。咲いては散る、その短い命のなかで、全身全霊をかけて咲く姿に心を打たれました。
山芍薬の花言葉には「はにかみ」「慎ましさ」などがありますが、実際に目の前で咲くその姿は、まさにその言葉の通り。静かに、しかし確かに存在を主張する、そんな特別な時間を過ごすことができました。
季節は移ろいゆくもの。けれど、この一瞬の美しさを、心にしっかりと刻んでおきたいと思います。